前の話になるがドローンムービーコンテスト2017でグランプリを受賞してしまった。業界の隅っこでおとなしくしていたいと思っていたのに、いきなり真ん中に立たされた感じです。ああもうこうなったら隅っこでいるのをやめて、真ん中に立ってみようということでこのブログをはじめることにしてみました。
で、ドローンムービーコンテストの話。
応募してみたところ、なぜかノミネートされて授賞式に来られるかと連絡がきた。じゃあ行ってみましょうということで幕張メッセのJapan Drone 2017に向かった。
授賞式ではまずノミネート作品の上映後、全員が壇上に上げられ各賞の発表がはじまる。最初は緊張していたが、準グランプリの発表までくると多少緊張感が解けてきて、名前も呼ばれないだろうし今日は拍手係に徹しようと思ったところでドラムロールが流れて唐突に「カンラオン」と言われてひっくり返った。まさかグランプリになるとは思わなかったので、ホント驚きました。
あれ撮ったの2年前ですよ。ホントに大丈夫ですか?という感じだったが、あの映像で伝えたかったものが、ちゃんと伝わったような気がしたのが伝わってきて(ややこしい)嬉しかった。
ドローン映像を作る上でひとつの大きな問題がある。それはドローンの映像だけで映像を完成させるのはナンセンスというものだ。ナンセンスというより見飽きると言ったほうが正しいかな。
映像作品においてドローンがよく使われる場面として、たとえば冒頭で場所や雰囲気を伝える時やエンディングで徐々に人が小さく見えていくようなカットなど「ここぞ!」というところでインパクトをつけるために使われる。だからこそ効果的なわけで、ドローンのカットだけで全編作るとなると見ている側はどうしても途中で飽きてしまう。
ちなみに(Canlaon)と書いてあるのは、当初MT.Canlaonと書いていたのだがコメントをくれたところによると正しくはMt.Kanlaonで、その山がある麓の町の名前がCanlaonというとても紛らわしいことが判明したので、こんなタイトルに落ち着いている。
えーっと話を戻して、なんだっけ。
そうそう、ドローンだけのカットで構成された映像は好奇心が持続しづらくて、そこをなんとか興味持って見続けてもらおうというチャレンジをしたのがこの作品という話でした。そのチャレンジが全部成功してるとはとても言えないけど、まあ半分くらいまではなんとか引っ張れたんじゃないかなあ。
そこで、実際のYouTubeアナリティクスでの視聴者維持率を見てみるとだいたい合っていて、半分過ぎくらいまでは平均よりも引っ張れている。
ということで(どういうことや)、あの映像で伝えたかったものは、オモテとしては「火山の雄大さ、怖さ」みたいなものだけど、ウラではドローンだけの映像でどれだけ好奇心を維持しつつ見せることができるかというところでしたということをさらっと暴露してみました。
おそらく審査員の方々には、あの映像で伝えたかったものがちゃんと伝わったぞということで今回の受賞に繋がったのではないかという気がしている。